ラボ型開発とは、「一定の開発期間にわたり、社外にエンジニアチームを構築して開発を委託する開発形態」のことです。
わかりやすく説明すると一定期間(半年~1年間)、専任のITエンジニア(5名程度~)の開発体制が確保可能な契約のことで案件単位での発注ではないのが特徴の1つとなります。
また、ラボ型開発はオフショア開発(オフショア開発とはシステムやアプリケーションの開発や保守を海外の開発拠点にアウトソースすること)の一種で、「ラボ契約、オフショア開発センター(ODC)」とも呼ばれています。
本記事ではラボ型開発と請負型開発の違いとラボ型開発のメリット・デメリットを解説いたします。
ラボ型開発を検討している方は、今後の判断材料の1つとして役立てていただければと思います。
ラボ型開発のメリットとして挙げられるのは下記の3つです。
ラボ型開発は一定期間(一般的には半年から1年)案件専属の優秀な人材チームの確保が可能です。
また契約期間内であれば継続的に案件の発注が可能なため、案件ごとにプロジェクトを編成や、1からの情報共有等の手間を省くこともできます。
ラボ型開発は仕様変更・修正に柔軟な対応が可能です。
請負型契約の場合は成果物に対する契約になるため仕様変更・修正のたびに見積もりが必要になる場合がありますが、ラボ型開発の場合は「時間×エンジニア数」で契約するため修正が発生した場合でも見積もりが必要ありません。
そのため仕様・リソースの変更を柔軟に対応することが可能になります。
ラボ型開発には、専属の開発チームを一定期間にわたり確保できるという特性から、システム・ソフトウェア開発の経験・ノウハウを積み重ねられるメリットが期待できます。
それにより、ノウハウが蓄積されれば、開発スピードの向上やチーム間の円滑なコミュニケーションなど、システム開発に良い影響を及ぼす可能性があります。
ラボ型開発のデメリットや注意点として挙げられるのは下記の2つです。
ラボ型開発は、開発内容等を考慮しつつ、その分野に特化した人材を選んでチームを構築しなければなりません。
また完成品の仕様にズレを生じさせないためにも、チームのメンバーに細かい指示やレクチャーを行ったりすることも求められます。
さらに委託元との中長期的にコミュニケーションがスムーズに進むように、チームの環境を整備する必要もあります。
こうしたプロセスが必要になるため、実際に開発をスタートさせるまでには時間がかかると考えられています。
ラボ型開発は、「時間×エンジニア数」で契約になるので契約期間中に一定量の仕事を発注する必要があります。
そのため契約期間中に依頼する案件量が少ない場合は費用対効果が低くなる可能性があります。
「ラボ型開発」はよく「請負型開発」と比べられることが多くありますが、
ラボ型開発は「時間×エンジニア数」で契約するのに対し、
請負型開発は「成果物」に対しての契約になります。
ラボ型開発についてのメリット・デメリットについては前述しましたが
請負型は既に設計仕様などが完全に決まっている場合には、余分な開発コストが発生しにくいといったメリットがあります。
下記の表がラボ型開発と請負型開発を開発の流れを表にしたものになります。
ラボ型開発が向いている案件は下記の2つです。
ラボ型開発は期間での契約になるため、継続して仕事を依頼する方が費用対効果が良くなります。
業務委託したい案件が定期的に発生する(例:既存のWebサービス・アプリを運営している)場合などがラボ型開発に適しています。
ラボ型開発は請負開発などの開発形態に比べ、プロジェクトの途中で仕様変更等の依頼が生じる場合に、より柔軟に対応することが可能です。
長期的な開発の場合は途中で仕様変更がある場合もありますのでこういった場合にもラボ型開発は適していると言われています。
弊社は福岡でシステム開発を行っております。ラボ型開発をご検討中の方はお気軽にご相談ください。
ラボ型開発は、契約期間同じチームで開発するため、柔軟かつ開発者とのノウハウ等を蓄積できるということが大きなメリットになります。
KIS株式会社は福岡でシステム開発を行っており、ラボ型開発も承っております。
今後ラボ型開発をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。