はじめに
最近業務内で調査したABテストについて、今回はまとめさせていただければと思います。
ABテストについて
ABテストとは、バナーや広告文、WEBサイトの内容などを最適化するために実施するテストのことです。
異なる複数のものを比較して、成果がより良い方に最適化していくことで、サイトの目的を最大限高めることができます。
ABというとAパターンとBパターンでの比較と思われがちですが、二つ以上の比較の場合でもABテストと呼ばれます。
ABテストのやりかた
今回は大きく分けて二つの方法でABテストのやり方を紹介します。
※開発環境はワードプレスで想定しています。
①ワードプレスのプラグインでテストする
ワードプレスにはプラグインという機能を拡張するツールがあります。
今回はその中でABテストが可能なプラグインを3つご紹介いたします。
AdRotate Banner Manager
こちらのプラグインはランダムのABテストが実行可能で、CTA(※)の管理もサポートすることが可能なプラグインです。
※CTAとはCall To Action(コール トゥ アクション)の略で、「行動喚起」とも言われています。
サイトの訪問者を具体的な行動に誘導することや具体的な行動を喚起する、サイト上に設置されたイメージやテキストのことをいいます。
My WPA/B Testing
このプラグインはワードプレスの管理画面で、操作手順がわかりやすいのがメリットです。
ただし、ページ全体(ページ単位)でのテストはできないので、バナーのテスト等部分的なテストでの使用に限られています。
Nelio AB Testing
ページ単位でのテストも可能でCVの設定も可能です。
管理画面から流入数などのデータも確認可能で扱いやすいプラグインです。
※月間1000PVまでは無料ではあるが、それ以上のデータが必要になると有料になってしまいます。
②外部のテストサービスを利用する
ABテストは外部のテストサービスを利用することで実施することができます。
ABテストが実施できるサービスは複数ありますが、今回では3つご紹介させていただきます。
Optimizely
細かく設定できるターゲティング機能、そして独自の統計エンジンを備えており、サイト改善プロセスを強力にサポートすることが可能。
料金については要相談
DLPO
RLのスプリットランのみならず、コンテンツブロック単位でのABテスト実施が可能で、設定についても専門的な知識が必要なく設定することができる。
自動最適化機能など複数の有用な機能がある。
料金については要相談
https://dlpo.jp/product/ab-test
Sitest
計測PVに上限(3000まで)はあるが無料で実装可能
他の機能を使いたい場合は有料になる。
おわりに
ABテストはサイトをより良いものにするため、また最適化するために行える非常に有用なテストです。
以前はgoogleoptimize(2023年9月まで)という機能でABテストは無料で行えておりましたが、今現在はその手法は使えません。
ABテストには一定期間、一定量のデータが必要になるためテストの方法や期間についてはどうしても有料になってしまう場合もあります。
また金額についても、PV数やテストの種類、利用したい分析ツールによって料金が変わってきてしまいます。
ABテストの検討の際は費用が掛かる可能性も考慮したうえで計画を練るのが良いかと思います!
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。