【感想】問題解決のための「アルゴリズム×数学」が基礎からしっかり身につく本


昔からアルゴリズムの学習をしようと思っては挫折してきた。
数学が苦手だったのが一番大きい。複雑な数式を見るだけで尻込みしてしまう。
いつまでも苦手から逃げ回ってはいけないと腰を据えて机に向かったこともあったが、一度身についた苦手意識はなかなか消えない。
数学の基礎からやり直すべきだろうが、なかなか自分に合う教材が見つけられない。

悩んでいる時、ちょうどよさそうな本を見つけた。

問題解決のための「アルゴリズム×数学」が基礎からしっかり身につく本
この本は全5章構成で、ざっくり内容を書くと
1章:アルゴリズムと数学がどう関係あるのか、本の読み方
2章:数学の基礎知識の解説
3章:基本的なアルゴリズムの解説
4章:発展的なアルゴリズムの解説
5章:問題を解決するには(数学的に)どう考えればよいか
となる。

私のように数学が苦手でも、文字式や2進法、期待値といった中学数学の解説から始まり、図解が豊富なのでわかりやすい。複雑な数式への苦手意識もだいぶ緩和された気がする。

特に面白かったのは5章。
せっかく知識を学んでも、どこでどう使うか、そもそも使うことに気づかないことがよくある。
5章では、問題に当たったときにどう考えればよいかの数学的考察王道パターンをまとめてくれているので、考えるときのとっかかりを増やしてくれる。

例題もAtCoder上で実際に書いたプログラムを採点してくれるのでやりごたえがあるので、今度こそ挫折せずに済みそう。
お値段もそこまで張らないのでおすすめ。