【2024年3月最新】Googleコアアルゴリズムアップデートの3月最新情報


ごきげんよう、KIS株式会社のアマカラです。
前回のブログに引き続きGoogleコアアルゴリズムアップデートについてお話しようと思います。
テーマが被るのはあまりよろしくないと思いましたが、昨日2024年3月6日にGoogleがコアアップデートと新しいスパムポリシーを発表いたしました。
流石にこの件について触れる必要があると思い、投稿させていただきます。

こちらのGoogle Search CentralのXアカウントでお知らせがありました。
今回のGoogleコアアップデートの内容について、現在わかっていることをお伝えします。

今回のアップデートは、方向転換はありませんが、複雑なアップデートとなっているようで、更新に最大1ヶ月かかる場合もあるとのことです。
そのため、通常のアップデートよりも大きく順位が変わる可能性があるとGoogleは発表しています。

今回の2024年3月のコアアップデートの概要について説明します。

2024年3月のGoogleコアアルゴリズムアップデートについて

今回のアップデートでは、複数のランキングシステムのコアな部分に変更を加えるとGoogleは発表しており、
より信頼のできる有用なコンテンツ、情報を識別できるような変更になっています。

今回のコアアップデートでも、前回2023年11月のコアアップデートと同じく、ユーザーに向けて有用なコンテンツを提供しようとしている人
は新しく何かをする必要はないとのことです。

2024年3月更新の新しいスパムポリシー

Googleは検索結果に悪い影響を与える行為に対抗する3つの新しいスパムポリシーを発表しました。

  • 期限切れのドメインの悪用
  • スケールの大きなコンテンツの悪用
  • サイトの評判の悪用

1.期限切れのドメインの悪用

ドメインには有効期限があり、1年更新であったり、10年であったり様々な期限があります。ドメインの更新を忘れても一定期間は
所有者名義のままで、復元することができますが、その期間も過ぎてしまうと誰でも取得できるようになります。
こういった状態になったドメインが期限切れドメインと言われるものです。
このドメインを第三者が購入し、以前の評判、信用を利用して低品質なサイトを検索上位に表示させようとするケースが増加しているようです。

日本でも期限切れになったドメインを悪用するケースが散見されており、地方自治体のドメインがオンラインカジノサイトに利用されるなど、
問題になっています。

市の子育て支援サイトがアダルトサイトに繋がった!?  オークションにかけられる自治体ドメイン、浸透していない転用防止策

このようにドメインパワーに頼って低品質のコンテンツが検索結果に表示されることは、良いことではありませんね。

2.スケールの大きなコンテンツの悪用

こちらGoogleは

「大規模なコンテンツの悪用とは、ユーザーの役に立たず、検索ランキングを操作することを主な目的として多数のページが生成されることです。この不正行為は通常、作成方法に関係なく、ユーザーにほとんど価値を提供しない、オリジナルではないコンテンツを大量に作成することに焦点を当てています。

大規模なコンテンツ悪用の例には次のものが含まれますが、これらに限定されません。

  • 生成 AI ツールまたは他の同様のツールを使用して、ユーザーに価値を提供せずに多数のページを生成する
  • フィード、検索結果、またはその他のコンテンツをスクレイピングして多数のページを生成する (同義語化、翻訳、その他の難読化技術などの自動変換を含む)。ユーザーにほとんど価値が提供されない。
  • 価値を付加せずに、異なる Web ページのコンテンツをつなぎ合わせたり組み合わせたりする
  • コンテンツのスケールの性質を隠す目的で複数のサイトを作成する
  • コンテンツが読者にとってほとんど、またはまったく意味を持たないにもかかわらず、検索キーワードが含まれるページを多数作成する

大規模なコンテンツの悪用

という説明をしています。

今話題の生成AIなどを駆使して、コンテンツを作成したり、システムを使ってWeb上からデータを収集して大量のコンテンツを生産することは、良くないですよってことですね。また、これは生成AIやシステムを使わずとも、人間の手でオリジナルではないコンテンツは作ることも良くないということです。
また、生成AIなどを利用してコンテンツを制作すること自体を否定しているわけではないので、注意しましょう。
まあそんなことしたらダメなのは当たり前の話だと思われる方もいらっしゃると思います。

3.サイトの評判の悪用

こちら、Googleの説明では

サイト レピュテーションの悪用とは、ファースト パーティの監視や関与がほとんどまたはまったくないままサード パーティのページが公開されることを指します。」

サイトの評判の悪用

という風になっています。簡単に言うと、ドメイン貸しのようなことです。
日本でもサブディレクトリ貸しが問題になっていますね。
Googleから高く評価されているサイトのサブディレクトリを第三者に貸して、貸したサイト運営者
がレンタル料金をもらい、借りた第三者がサブディレクトリを使ってコンテンツを作成するのもです。
高く評価されているサイトの検索順位での優位性を利用して、検索上位になることを狙ってサブディレクトリを使ってコンテンツを作成します。

ただ、すべてのサブディレクトリやサブドメインを借りて制作したコンテンツを違反とするわけではなく、貸したホスト側が第三者のコンテンツを厳密に
チェックやレビューすることなく、検索順位を上げるためだけに作られたコンテンツを違反としているようです。

具体的に言えば、「クリニックのホームぺージのサブディレクトリを借りて運営しているクレジットカードのアフェリエイトサイトで、クリニックは全くチェックなどをしていない」というようなケースですね。

今回のGoogleコアアルゴリズムアップデートの狙い 

今回のコアアップデートとスパムアップデートによって、役に立たないWebぺージ、ユーザーのためではなく検索結果のために作られたコンテンツ
が検索上位に来ないようなランキングシステムに更新されるということで、低品質でオリジナルではないコンテンツが合計40%削減されるとGoogle
は期待しているようです。

Googleの方針としては一貫していて、人々のために作られた独自的で有用なコンテンツを評価したいという考えなのだと思います。

おわりに

今回は2024年3月に始まったGoogleコアアルゴリズムアップデートについてまとめました。
まだアップデートは始まったばかりなので、これから様々なサイトで順位の変動などの動きが見られると思います。
動向に注目したいですね。